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笑顔が続く美容室 らふる|らふる 其の二

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ハサミ 閉じる

_電話番号
03-6447-4932

_営業時間
らふる・らふる 其のニ
平日11:00〜20:00
土日10:00〜20:00
祝日10:00〜18:00




_定休日
火曜日・第2・4月曜日

_MAIL
info@laughful-hair.com

_住所
らふる
渋谷区神宮前2-30-5-D

其のニ
渋谷区神宮前2-35-9-101

BLOG

_2022.10.27_

美容室から「持続可能」を考えてみる

突然ですが、あなたに質問をひとつ。

もし地球が壊滅し住む場所すらなくなってしまったとして、あなたは髪を切りますか?(もしくは美容を楽しめますか?)

僕の答えは「ノー」。

衣食住が不安定で生きていくことが困難な環境下では美容を楽しみたいとすら思えないと思います。

極論になってしまいましたが、美容は僕たちの生活環境が整っているからこそ楽しめるものだと思うのです。

かの有名なモーツァルトも20代後半までは名曲を数多く残し全盛期を迎えましたが晩年までの数年は苦しんだそうです。人気低迷の要因の一つに1789年に勃発したフランス革命の影響があるといわれているそう。というのも革命によって不安定な情勢が続き国民が音楽を楽しめるような環境ではなかったこと。どんなに優れた音楽でも厳しい環境下では楽しむことができない、ということ。美容もまた然り。

持続可能な美容とはなにか、僕たち美容師は何ができるのだろうか。

いつまでも美容を楽しんでいただけるよう、いつしかできあがった美容界の“当たり前”を見直しサロン運営に落とし込みたい。そんな思いで美容室らふる/らふる其の二は誕生しました。

 

[〜末長く楽しめる髪をあなたに〜]持続可能を美容室から考える

何気なく手に取ったモノ
美味しかったご飯
そして通っている美容室が、人や地球環境のためになっていたとしたら
とっても嬉しくなりませんか?

らふるではなにかを“選択する”とき、その選択が何にどう影響するかを考えるようにしています。

選び方を考える。エシカルな消費とは。

よく耳にするようにはなった、「エシカル」という言葉。
単語そのものは直訳すると「倫理的な」とか「道徳的な」という意味。

“倫理的・道徳的な消費”つまり“人や地球環境に配慮された考え方や行動”といったことでしょうか。

何かを選ぶとき、それらがどう影響しているのかを考え、選択する
そんな消費のあり方をエシカル消費と呼びます。

「思いやりの心」や「譲り合いの精神」。
エシカルとはそんな日本の良き文化をとらえ直したと精神と考えることもできるなと思うのです。

美容室におけるエシカルな消費と選択。

美容室には様々な体験やプロダクトがあります。

  • 「使っている商材・プロダクトのルーツ」
  • 「空間の心地よさ」
  • 「香り」
  • 「タオルの気持ち良さ」
  • 「椅子の座り心地」
  • 「何のためにこの美容室が存在しているか」

それらの本質的な部分を見つめ直し、どんな選択をするか。

“末長く楽しめる髪をあなたに”と掲げるらふるではこんな選択をしています。

  • ・リサイクル可能な、もしくはリサイクルによって作られたアルミやガラス瓶のスタイリング剤を使用する
  • ・使用するタオルをオーガニックコットンのものに変える
  • ・またそのタオルを長く使うための工夫をする
  • ・お肌や髪、環境に対して影響の少ない施術を心がける
  • ・できる限りオーガニックな製品を取り入れる
  • ・有機栽培されたオリジナルのお茶やオーガニックコーヒー等をご用意する
  • ・長く使える、飽きのこない丁寧に作られたものを選択する
  • ・長時間座っても疲れない椅子を用意する
  • ・電力も可能な限りグリーンエネルギーにする

などなど。どれも「いつまでもヘアスタイルを楽しんでいただきたい」という願いからくるものです。

せっかくだから人や環境にとって有益なものを。そんな感覚で選択しています。

たまたま行った美容室で買ったスタイリング剤が、環境のためになっていたら。使ったタオルがオーガニックコットンだったとしたら。

なんだか嬉しくなりませんか。

タオルにとことん拘った結果見えてきたモノ。

タオルをたくさん使う美容室だからこそオーガニックコットンのタオルを使いたい。

直接お肌に触れるものだから質にもこだわりふわふわで心地の良いものを。

そんな想いを叶えてくれたのがIKEUCHI ORGANICさんの今治タオルでした。

とにかく肌触りが良く気持ちいい。つい顔をうずめたくなるようなタオルです。

農薬等の化学物質をつかわずに作られたオーガニックコットンのタオル。

使用することで農場ではたらく人々の健康を守り、さらに環境汚染の軽減にもつながります。

さらに化学物質を使わない健康な農地を子供たち、そのまた子供たちへと引き継いでいくことで、地球環境を守り、持続可能な未来をつくっていくことにつながります。

また、そのタオルたちをずっと使い続けるためのケアを徹底することで、
いつまでもふわふわなタオルをお客様にご提供することにつながります。

タオルをメンテナンス。愛を持って使えばいつまでも使える。

日常の業務でどうしてもタオルは傷んできてしまいます。

色抜けやほつれ、ほころびなどが目立ってきたタオルは徹底してメンテナンス。

洗濯は専用の洗濯機・乾燥機を使用し、石鹸ベースの優しい洗剤と酸リンスで店内にて洗い上げています。

色抜けは定期的に再染色を。小さなほつれは手作業でひとつひとつ取り除いています。

タオルの消費量が多く、ハードな使い方をする美容室だからこそ一枚一枚を大切にしたい。そんな思いでタオルを取り扱っていると全ての作業が自然と丁寧な仕事になっていくのです。

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電力を多く使う美容院だからこそグリーンエネルギーに変える。
カラー剤やスタイリング剤などはできる限りオーガニックなものを選び
お肌にも環境にも負荷を与えないようにする。

あげ始めたらキリのないらふるの小さなこだわりによって、
らふるで髪を切ることが自然とエシカルな消費になる。

髪を切ることで、知らずともエシカルな消費を実現できる。
今後このような美容院が増えていくことでオーガニックやエシカル、サスティナブルが美容院では当たり前になっていく

そんな美容業界ってとても良いと思うし、もっともっと美容室の(美容師さんの)魅力や価値が上がっていくのではと思います。

美容のみならず食品やファッション、モノの背景を知り、影響を考え、そして選択をする。
そうすることで日々の暮らしの中で、世界の抱えている問題の解決の一端を担うことができる。

なんて素敵なことでしょう。

プラスチック問題から考える「つくる責任」と「選ぶ責任」。

私たちの生活において、切っても切れない関係にあるプラスチック。その多様性から身の回りのさまざまなものに使われています。

プラスチック製品というと従来は消耗品という印象があり、昨今では細かく砕けたプラスチックのゴミ(マイクロプラスチック)が深刻な問題となっています。近い将来、海中のプラスチックの総量が魚の総量を超える(!)とまで言われています。

マイクロプラスチックに関する記事はこちら←

マイバックやマイボトルの持参、紙素材のストローの使用などの配慮によって不要なプラスチックの使用は減らしたいところ。とはいえ私たちの生活においてプラスチックはどうしても必要不可欠なもの。

重要なのは

“問題視されたからプラスチックを使わない”ということではなく

どんなものをどう使うか”

たとえば耐久性のあるプラスチックを使い愛着の湧くような魅力的な商品をつくる。そしてそれを購入してもらう。いわば“末長く使いたい(使える)と思えるものづくり”

そんな取り組みこそが環境問題の解決の第一歩となりうるのではないでしょうか。

消費者側も、「安いから」とか「とりあえずこれでいいや」で買うのを控え、ずっと共にしたい商品を選ぶこと=すなわち“選ぶ責任”があります。

これはヘアデザインにもいえること。極論をいえば髪は切らなくても生きていけるし、すべての美容院が無くなってしまえば地球環境は良くなるかもしれない。

でもそれではつまらないしなんだか悲しい。美容師として、根底にお洒落を楽しみたい(楽しんでいただきたい)という願いがあるしその思いは捨ててはいけない。

愛着の湧く、ずっと続けていきたいヘアデザインは大切にケアをしたくなります。傷ませたくないし、綺麗に保ちたい。そんなヘアデザインを可能な限り地球環境に配慮しながらご提案する。

そんな末長く楽しめる髪を「つくる責任」がわれわれ美容師にはあると思うのです。

 


 

「お客様目線になって仕事をしよう。」

駆け出しの頃に師匠から何度となく言われ、指導する立場になった今も心に留めている言葉です。

様々なモノ・コトの目線になって考え、選び、行動する。

お客様が、時代が、地球がなにを求めているか。そのためになにが必要であるか、なにが不必要か。また、それに見合った技術提供ができているか。

日々忙しく美容師として生きているとつい忘れがちなことです。

地球環境や来てくださるお客様、その他らふるに関わるすべてのモノ・コトに対して思いやり・おもてなしの精神をもつ。末長くお付き合いできる関係性をつくる。そんな“選び方を選ぶ”。

そのうえでとびきりお洒落なヘアスタイルをご提供し、体感していただきたい。そう思います。