_2020.04.08_Laughful
美容院への来店周期を延ばす|自宅での工夫で長持ちさせよう
「美容院にいく周期を延ばす。」これが今回のテーマです。
美容師側がこんな記事を書くのはどうなのかとも思いますが、Laughfulの想いは「末長く楽しめる髪をあなたに。」
環境に負荷をかけない、アレルギーを引き起こすリスクを軽減する。等の大きな括りでの「末長く」ももちろんですが、
「仕上げた髪の状態を、少しでも長く楽しんでいただきたい」
なんて願いもあるのです。
我々も髪のプロとして、お家で何もしなくても綺麗な髪を提案しているつもりではありますが、それでも限界はあります。年に6回美容院に行くとして、残りの359日はご自宅でのセルフケア。
この359日の工夫次第で、綺麗な状態(または綺麗に見せることができる期間)を少しでも維持できるのです。
- 1.不要なダメージを与えない
- 2.しっかり乾かす
- 3.美容師さんと相談して、自分に合ったヘアケアを手に入れる
- 4.日々のケアにプラスα
- 5.セルフメンテナンス
- 6.可愛くまとめる、セット剤を工夫する
こうして書き出してみるとなんだか難しそう。
すこしずつでも、一つだけでも良いんです。具体的に見ていきましょう。
髪は減点法。自宅でのケアで減点を阻止しよう
一度傷んでしまった髪は、美容師さんでも治せません。トリートメントもあくまで補修。髪が生き返るわけでもダメージが無くなったわけでもなく、傷んでいないように見せているだけ。髪が「いたむ」を「痛む」ではなく「傷む」と表現するのも、髪が自然治癒しないことからきているハズ。
(身体と違って髪の場合、ダメージが無いように見えるのであれば、ダメージしていても良いと思うのです。ただなるべく負担なき様に施術するのがプロのお仕事。そんな話はまたの機会に。)
日々の生活で、髪はどんどん減点されていきます。摩擦、紫外線、ドライヤーの熱、極論を言えば髪を触ることでも傷んでいきます。
もちろん、すべてを防ぐのは到底不可能。そんなに気にしていたら生きていけません。笑
ただ今回のお話は美容院への「来店する周期を延ばす」ということ。
日頃の行いを見直して不要なダメージは防ぎましょう。
- ・正しいシャンプーを心掛ける
- ・ドライヤーをしっかりかける
- ・髪の部位によってケアを変える
ほんの少しの工夫でも髪のダメージは軽減します。
※シャンプーの方法は別の記事で詳しく触れています。
髪のダメージは均一ではありません。美容院ではダメージの状態を見極めて適切なヘアケアを行っています。ご自宅でも「髪の部位によってドライヤーの方法やヘアケアを変える」ことでより一層ヘアケアの効果が高まります。
自分の髪を一度しっかり観察してみよう
髪は毎日見ているけれど、しっかり観察する機会はなかなか無いもの。まずはしっかりと髪を観察し、現在の髪の状態を知りましょう。
女性の長い髪の場合、中間〜毛先にダメージが目立つ方がほとんどだと思います。あるいは髪の表面は外気にさらされる為、ダメージが強く出ている場合が多いです。
逆に、根元〜中間、そして内側はそこまでダメージはありません。
ロングの場合、毛先は生えてから数年経過しています。数年の間、毎日洗って乾かして、巻かれてまた洗うの繰り返し。そりゃダメージだって目立ちます。
[ダメージ部分にアプローチ。お風呂でできる集中補修。]
シャンプーをして、リンスやコンディショナー、トリートメントをつけて流す。そんないつものルーティーンにお風呂でできるプラスαのケアを。いつもの髪とまるで違う仕上がりになるハズです。
- 1.しっかりとシャンプーを流し、ギュッと絞って水気をとる
- ↓
- 2.トリートメントを中間から毛先に適量つける
- ↓
- 3.粗めのクシやブラシで優しくとかす
- ↓
- 4.毛先を指でなめす(または揉み込む)ようにマッサージ
- ↓
- 5.蒸した(濡らした)タオルまたはラップで頭全体を包み、3〜5分置く
- ↓
- 6.よーく流す
もちろん毎日でなくても構いません。ダメージが気になった時やコテで巻いた日など、ここぞという時のスペシャルケア。使うトリートメントは美容師さんと相談して、ご自身の髪にあったものを用意できると良いですね。髪に愛が伝われば美容院での仕上がりすら超えるかも。笑
[髪のダメージ部分に対するドライヤーのかけ方]
ダメージ部分はドライヤーのかけ方もひと工夫。
ダメージが多い部分は丁寧に扱い、しっかり補修。無理にとかしたり乾かしすぎはNGです。
ドライヤーは根元、内側をまずしっかりと乾かす。水分は根元にたまりやすいので効率も良くなります。
表面、毛先はできる限り優しく、乾きすぎに注意しながら乾かしましょう。
補修をしてくれるオイルやクリームは表面や毛先にしっかりと。乾かす前につけ、ドライヤー後も少量つけてあげると効果的。
ただ乾かす、トリートメントをつけるのではなく、ダメージを見極めた適切なケアを。ドライ時の一手間は髪のコンディションを保つためにはとても重要です。
まだまだあるぞ、できること。勇気を出して切ってみよう。
これは美容師さんが書いて良いものなのか、どうなのか。分かりませんが、セルフカットのススメです。
「美容院に行くにはまだ早いけど前髪が気になる…。」「髪自体は伸ばし中だけど前髪がもう限界!」
夜中にふと思い立って鏡に向かい、寄り目になりながら工作バサミでザクっとカット。切りすぎた前髪を一生懸命手で押さえ、現実から目を背けるようにお布団にくるまった経験のある方、多いハズ。笑
でもね、気になるなら切ったら良いと思います。前髪。
実際、お客様に切り方を教えることもあります。
ただし、丁寧に少しずつ。落ち着いて切ればほぼ失敗はないハズです。
[自宅で前髪はこう切ろう。欲張ったら失敗します。笑]
実際自分で切った経験のある方はお分かりだと思いますが、まず悩むのが前髪の幅。
果たしていったいどこまでが前髪なのか。わからずにどんどん切り進めると、ちびまる子ちゃんになってしまうのでご注意を。
正しい前髪の幅は図にあるように両黒目の外側から生え際に真っ直ぐ上がった範囲。それより外側は前髪と顔まわりをつなぐ毛。前髪って意外に狭いのです。
正しい範囲がわかったらいよいよカット。
使うハサミは工作用ではなく、眉切りバサミがおすすめ。切る範囲は少ないですが、確実に狙ったところをカットできます。
まず、前髪は美容師さんのように横に切ってはいけません。そして持ち上げて切ってはいけません。
持ち上げず、そっと髪を指で挟んで、縦にハサミを入れましょう。
切りたい長さより少し長めにチョキチョキします。少しずつしか切れないので、もどかしいですが、焦ったら負け。切りすぎた前髪はもとに戻りません。
黒目より外側の毛は、伸びても目にかからない位置なのでそのままでOK。(あまりにも長い場合は、すこーしだけ切りましょう。)
セルフでの前髪カットはあくまで応急処置。なるべく美容師さんが切ったラインを再現するように頑張って切りましょう。
※前髪は必ず自然に乾かした状態で切りましょう。濡れていたり、コテで巻いていたりするとあとで大変なことになります。
前髪で印象は大きく変わります。全体の髪を切らずとも少しの気分転換になるはず。失敗すると、マイナスへの気分転換になりかねないのでくれぐれもご注意くださいね。
【番外編】メンズはセットで乗り切ろう。スタイリング剤をつかいこなせ。
前髪だけ切ってもどうすることもできないメンズヘア。切りにいけないとなると帽子やスタイリングに頼るほかありません。
何もつけていない状態でボサボサになってしまうメンズヘアでも、スタイリング次第でなんとか乗り越えられます。
短い髪の場合、伸びてきて気になるポイントの多くはハチの部分。特に日本人はハチが張っているのでここを押さえるようにスタイリングをしましょう。
伸びてきてハチが張ってくると、それに応じてテンションが下がります。
[大まかにみた各スタイリング剤の特徴]
・ワックス…軽やかで柔らかな動きを出すのが得意。ドライ〜セミウエットに仕上がる物が多い。パリパリに固まるものは少なく、ベトつきがある。
・ジェル…スタイリング力が強く、パリパリに仕上がる。ウェットな仕上がりで、一度固まると動かないほどキープするものが多い。
・ポマード・グリース…水溶性で髪なじみがよく、オールバック等のスタイルに向いている。
これらの特徴を踏まえ、濡らしてジェルでセットした例。
きちんとカットされていることが前提ですが、髪が綺麗に収まりバランスが取れました。これならまだカットしなくても良さそう。(に見える)
顔だってキメたくなります。
カットを生かし、引き立てるためにはスタイリングは必要不可欠。スタイリングをしなくても様になる髪型をご提供しているのですが、スタイリングによって長く楽しめるのもまた事実。スタイリング一つで気分転換にもなります。多種多様なスタイリング剤の特性を理解して使い分けることでこれまでより長い期間髪型を楽しんでみてはいかがでしょうか。
髪と向き合うことで、もっと髪を好きになってもらいたい
美容院でのケアはもちろん必要ですが、お家でのケアや扱いに少しの工夫をするだけで、ぐっと髪のコンディションが変わります。美容院に行く回数だって、自然と減ってくるはず。
少し時間ができた時、髪としっかり向き合ってちょっぴり特別なケアをしてみたり、ドキドキしながら前髪をメンテナンスしてみたり、色んなスタイリングを試してみたり。
向き合っているうちにどんどん自分の髪が好きになるはず。(もう大好きだって方、100点!)
自分でメンテナンスをしていると、きっと限界が見えてくる。
そんなときには、どうぞLaughfulにご相談ください。みなさま以上に髪を愛したLaughfulのスタッフが、どんな悩みも解決してくれるはず。