_2018.11.29_Laughful
継続は力なり!大人のための頭皮ケアとは?
健康的な髪は、おしゃれな髪型を楽しむ上で欠かせない必須条件です。
カラーやパーマをするにしても、それに耐えうる髪の毛でなくては綺麗な髪にはなりません。
トリートメントなど髪の毛に対してのケアが大切ですが、次回生えてくる髪を健康的なものにしていくためには地肌の状態が大切です。
頭皮トラブルは髪に対しても良い影響を及ぼしません。
このコラムが、皆さんの健康的な頭皮と髪の維持に少しでもお役に立ったら嬉しいです。
■治したい頭皮トラブル代表例5選
- 湿疹(出来物)
- ふけ
- かゆみ
- 触ると痛い(ブニブニしている)ところがある
- 硬くなっている
どれもなかなか気になる頭皮のお悩み。
下の二つの事象はトラブル予備軍といった感じで、そのまま放っておくと、さらなるトラブルにつながりかねません。
□頭皮の湿疹は皮膚の防御本能
赤みや湿疹は、頭皮への刺激から防御しようとしたり、体に何らかの不要なものが蓄積した時に免疫反応が起こり、発症するケースが多いです。
つまり頭皮を守ろうとしていたり、デトックスしようとしているわけです。
免疫反応は体に必要な反応です。
皮膚が薄くなっていたり、乾燥気味で敏感になっていると、ちょっとした刺激や異物でも過剰に反応してしまいます。暑い季節になると悪化するのは紫外線や、汗をかくことが刺激になったり、雑菌が繁殖することで湿疹ができるのです。
ですから湿疹ができるその前にしっかりとケアしていきましょう。
□過剰なフケはターンオーバーの乱れ
フケは、ターンオーバー(新陳代謝)によって、はがれ落ちた頭皮の角質細胞。
新しい皮膚に変えていかなければなりませんから、どなたもフケが出ています。正常なターンオーバーではがれ落ちる角質細胞は、目に見えないくらい小さいので、さほど目立つことがありません。
ところが、何らかの理由でターンオーバーが乱れ過剰になってしまうと、角質細胞が未熟な段階で、はがれ落ちるようになり、目で見て確認できる大きさのフケになってしまうのです。
そのため、フケを予防するには、ターンオーバーを正常に保つということが重要。
□健康な頭皮は青白い?頭皮状態の見極め方
頭皮は他の肌と違い、髪で覆われているので紫外線などの影響を受けにくいため肌本来の色をしています。
健康な頭皮は、透明感のある青白い色をしていおり、一つの毛穴から3から4本の毛髪が生えていて、毛穴に皮脂が詰まっていることもありません。
その他の色をしている場合は、疲れやストレス・日焼け・何らかの刺激を受けていると考えられます。
頭皮の色についての詳しい解説はまた別の機会に・・・
□簡単に出来る頭皮ケア
簡単にできる頭皮ケアはその方法も大切ですが、何より継続することがとても大切。
1・2・3に当てはまる方には↓
刺激の少ないシャンプーを選んだり、正しいケアをすることが大切です。
信頼の置ける美容師に相談して選ぶのもオススメです☆
4・5に当てはまる方には↓
あまり力はいりません。優しく、気持ち良いと感じる範囲で行いましょう✨
・1~5まで共通して言えることは、食生活や睡眠時間など生活習慣の改善が大切です。その上で、上記のケアをしていくことで相乗効果が見込めると思います。
□1~3までの頭皮の炎症の代表的な原因
・脂漏性皮膚炎
皮脂が過剰に分泌されてしまい、マセラチア菌という真菌が繁殖してしまうことで起きる皮膚炎です。頭皮に皮脂が多くなり、フケが出始めます。ひどくなってくると頭皮にかさぶたができ、湿疹や激しいかゆみをひきおこします。
マラセチアは皮脂や汗の多い環境を好みます。もともと頭皮は皮脂分泌量が特に多い部位です。皮脂が多いと言われているお顔のTゾーンと比較しても、より皮脂分泌が活発なのです。
さらに男性ホルモンは皮脂分泌を促進することから、脂漏性湿疹の患者は男性のほうが多いと言われています。しかし、ホルモンバランスが崩れてしまうと、女性も発症してしまいます。
原因についてはわかっていない部分も多く、他の原因としては、ストレス、ビタミンBの不足、不適当な洗顔や洗髪(すすぎ不足や洗浄剤で洗いすぎ)、生活習慣の乱れなどもあげられます。
頭皮は髪の毛が生えていることで、汚れや皮脂が溜まりやすく、どうしても不衛生になりやすい部位です。ひとたび脂漏性皮膚炎になってしまうと治りづらく、悪化しやすいのでしっかりシャンプーをしてあげましょう。
詳しくは
をご覧ください。
・接触性皮膚炎
簡単に言うと、何かが触れたことにより引き起こされる『かぶれ』の状態です。
原因はシャンプーやコンディショナー・整髪料・ヘアカラーによるアレルギー反応など。お肌が弱い方や、肌のコンディションが悪い時も、バリア機能が弱まっているため発症しやすくなります。
接触性皮膚炎は「刺激性皮膚炎」と「アレルギー性皮膚炎」に分けられます。
「刺激性皮膚炎」は、原因物質に触れることで湿疹を起こします。原因物質自体が持つ刺激や毒性によってかぶれるため、アレルギーに関係なく誰にでも起こりえます。ヘアカラーのピリピリした刺激などです。
「アレルギー性皮膚炎」はなんらかの原因物質(アレルゲン物質)に何回も触れることで湿疹が現れます。接触性皮膚炎では、原因となるアレルゲン物質を取り除くことで、比較的軽快に向かうことが多い疾患です。ヘアカラーではジアミンかぶれなどが代表的な例です。
カラーやパーマをする際には、こんなことがあったなど些細なことでも担当美容師にお話し、ケアしてもらった上で楽しみましょう!
Laughfulではカラーの前日のシャンプーはしないでいただくことを推奨している上、過酸化水素のピリピリした刺激を緩和する保護剤の使用や、地肌になるべくつけずに施術をしています。
さらには、炭酸泉での残留物除去もしっかりと行い、刺激に対するリスクを少なくするご配慮をさせていただいております。
・アトピー性皮膚炎
アレルギー体質の方がなりやすい慢性的な皮膚炎。
お肌のバリア機能がうまく働かず、外からの刺激に弱いのが特徴の皮膚炎。刺激の強いシャンプーや、紫外線や雑菌、ハウスダストなどによってもかゆみが引き起こされます。
かゆみが激しい為、頭皮をかきむしり頭皮に傷ができてしまい、リンパ液が出ることによる黄色いかさぶたや、血液がかたまって赤いかさぶたになることもあります。
アトピー肌の方でも、カラーやパーマを楽しむ方法はございます。刺激のあるものではありますので、ご相談の上お楽しみいただけたらと思います。
こちらもアフターケアを行い、上手にお付き合いいただけたらと思います。
・皮脂欠乏性皮膚炎
皮脂が少なく肌が乾燥することにより起こる皮膚炎。
細かく乾燥したフケが目立ち、頭皮は薄くなったりひび割れたりして外部刺激を受けやすい状態です。乾燥がひどくなると刺激に敏感になり、少しの擦れなどでかゆみが出ます。かいてしまうと肌表面が傷つき、さらにひどくなっていきます。
これは中村も悩んでいたものの一つ。
- シャンプーの頻度を抑える
- 洗浄力のマイルドなものを選んであげる
- お湯をぬるめにする
で、解消されるかもしれません。是非お試しを!
代表例をご紹介いたしましたが、専門のお医者様にご相談の上、無理なくケアしていくことが重要です。
必ずしもしっかりと洗える洗浄力の強いものを使う必要も、毎日洗わなければいけないわけでもないと思っています。
頭皮の代謝を正常化する栄養素であるビタミンB群を積極的に取り入れる等の、食生活の改善なども効果的ですね。
健康的な頭皮と髪の維持のために、ご自身の状態に合わせた正しいシャンプーの仕方と頻度を見直したり、生活習慣や食生活を整えていきましょう。