_2018.09.27_Takuro Nakamura
優しい施術を心がける。|僕らもその恩恵に預かっている話
Laughfulのコンセプト。
「末長く楽しめる髪をあなたに」
一言そう言っても様々な解釈ができますから、このコンセプトについて日々スタッフと深く対話をし、自分自身とも対話をし、現状に満足することなく日々変化をつけながら営業をしています。
クオリティの高い髪を創るのは、美容師として最低限必要なことですからその話はここでは置いておいて。
- オーガニックコットンのタオルを使うこと
- 洗浄力のマイルドなシャンプーを取り揃えること
- 環境に配慮して作られたスタイリング剤、商材を取り揃えること
- 薬剤が残留しないように炭酸泉・pHコントロール等、必要な後処理を行うこと
- 予約に余裕を持たせること
などなど、お客様ベースで考えときに必要だと思うことを盛り込み営業をしています。
そのおかげで、多くのお客様から
- 施術後の独特な匂いがしなくて嬉しい
- 頭皮が痒くなくなった
- 髪のコンディションが良くなった
等、嬉しいお声をいただいております。
これらは、当初の計画通り満足度を高めることに成功している結果なのだと思います。
とはいえ、こう言ったコンセプトでいくら営業をしようとも、我々スタッフが毎日元気で、健康でなくてはなりません。月にたった一回ですが、スタッフ全員が健康管理への意識を持ってもらうため、
- オーガニックカフェにお弁当をケータリングしてもらう
- ヨガ教室を開催してもらう
等行っています。美味しいお弁当を食べながら、栄養について話したり、ヨガをしたのち、体のコンディションについて話したり、そう言った健康面への話題が自然と多くなりました。(みんなベテランなので当たり前のことかもしれませんが。笑)
しかし、これ以外に最も恩恵を受けたものがあります。
それは…
手荒れがなくなった!
僕はもともと、肌は強い方ですがそれでもシャンプーをたくさんしていると手が荒れていました。
相方の安田は以前はひび割れや傷の絶えない手で、成田もお肌が強くはなくささくれやひび割れなどがありました。
これまでは
薬剤を流す(シャンプー)→手が乾燥する→またすぐ洗い流す→乾燥する→またすぐ洗い流す→どんどん荒れていく
いくら保湿をしようとも、回復する隙がありませんでした。
美容師をやめる方の理由は様々ですが、多くはサロンワークが辛いというよりも、この手荒れやアレルギーを発症することによる施術ができないことに起因していることが多いようです。
数多くのお客様を施術するということは、自ずとシャンプーの回数も増え、薬剤に触れることも増えます。
昨今では手荒れしてしまった手を守る目的や、アレルギーを防ぐため、グローブをはめたままでシャンプーすることも容認されるようになりました。
グローブをしてシャンプーをしてもなかなか治らない方もいるようです。
弊サロンではシャンプー時グローブをはめていませんが、手荒れはありません。
1.しっかりとした薬剤処理
2.炭酸泉による残留物の除去
3.洗浄力のマイルドなシャンプーの使用
4.肌に優しいスタイリング剤の使用
5.しっかりと休息取ること
どれが最も効果があるのかはわかりませんが、これらのおかげだと断言しても大丈夫だと思います。
元々はお客様の髪とお肌を守るために始めましたが、その恩恵に我々も預かりこれから何年も「末長く楽しめる髪」を作り続けることができそうです。
急速に変化する現代社会だからこそ、短期的な利益を求めるのではなく、長期的に捉えビジョンを持っていくことが重要だと思っています。長期的な経営戦略においてはスタッフは大切です。
スタッフが生き生きと働いている環境では、自ずとお客様が集まってくるものと、様々なお店や会社を見て思いました。
どんなコンセプトであったって、働くスタッフが生き生きとしていなければ長くは続きませんし、逆に差別化のできないありきたりなコンセプトであっても、スタッフが生き生きと働いていればどんどん良い方向に進んでいくもの。
美容業界に対し、よりポジティブな流れを作り出せるよう始めたLaughfulです。
昨今の働き方を改善していこうとする流れもあります。
スタッフの健康面にも配慮することの重要性を認識してもらい、こういったことも多くのサロンさんで取り組んでいただけたらなと思っています。特に美容師ではない経営者も増えているこの時代だからこそ、職人でもある美容師を守ることに意識を向けていただけたらと思います。
Laughfulで行っていることは、どのサロンでもできることです。
オーナーの意識が変わるだけで、格段にスタッフのコンディションも、お客様の髪と頭皮のコンディションもよくなります。
どのサロンでも当たり前に、こうしたケアを基本ベースに盛り込み、Laughfulの現在取り組んでいることが差別化できなくなった時、美容師としての本当の腕の見せ所なのかもしれません。その日が来たとしても、より魅力の溢れるヘアサロンであれるように、ただただ腕を磨くまでだなーと感じるのです。
さあ、Laughful。
もっともっと上手くなろう。